平安時代の第55代「文徳(もんとく)天皇」の第一皇子椎嵩親王(これたかしんのう)が、木の実の殻を見てお椀を作ることを思い立ちました。
法華経の巻物が回転する様子を見て「ろくろ」を思いつかれ、椎嵩親王の家臣、小椋大臣実秀(おぐらおとどさねひで)大蔵大臣惟仲(おおくらおとどこれなか)が木地師の技術習得を命じられたことから始まりとされています。
江戸時代には木地師たちを保護・統括する目的で支配所が設けられます。各地に移動した職人を役人が木地師を訪ね歩き、往来手形や免状を発行し、木地師たちが全国を自由に通行できるようにしました。
近江の州(国)愛知郡小椋庄筒井(えちぐんおぐらのしょう)
轆轤師職頭(ろくろししょくとう)の事、四品の位の
小野宮(惟喬親王)が製作した轆轤師の職を相勤めていることは
神妙である。専ら優れた器質を求めるために
諸国に山入りする必要があるが、西は櫓櫂立つ程、東は駒蹄の通る程の範囲を免許する。
これは天皇のお気持ちである。よってそのように執達する。
承平五年(九三五年)十一月九日
器杢之助(うつわもくのすけ)
木地師の里がある南木曽町漆畑は、豊かな天然木に恵まれ、中山道の妻籠宿と飯田を結ぶ清内路街道、大平街道に接する交通の要所でもあった。
南木曽ろくろ細工は、経済産業大臣が指定する伝統的工芸品です。昔から伝わる技術で手作りされ、暮らしの中で使われている工芸品の内、215品目が伝統的工芸品に指定されています。全国のろくろ細工の中で南木曽ろくろ細工だけがこの指定を受けています。
ろくろ細工とは、輪切りにした原木を、ろくろの上で回しながら、カンナで挽いていき白木製品と呼ばれる木工品を削りだす手法です。この技術は、手仕事によって行われるため、職人には高度な技術が必要で、木を知り尽くした木地師(きじし)と呼ばれる職人によって作られます。 南木曽ろくろ細工の特徴は、このろくろ細工によって生み出される木目を、自然の美しさをそのままに引き出している点です。
ろくろを用いて、椀・盆などを作る職人のことを「木地師」(きじし)と呼びぶ。木地師は樹木の伐採や木工の過程で独自の道具と技術を保有し、良材を求め一ヶ所に定住することなく全国各地を渡り歩く特殊な職能集団でした。
名称 | 株式会社 ヤマダイ大蔵 |
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代表者 | 代表取締役 大蔵 国広 |
所在地 |
〒399-5302 長野県木曽郡南木曽町吾妻保神4689−51 |
TEL | 0264-58-2052 |
主な取扱商品 | こね鉢、茶びつ、茶盆、茶筒、茶たく、菓子器 |